SIerとWEBの違い

にゃんころもち

こんにちは!
WEBエンジニアのにゃんこ®︎もっちです!

エンジニア関連のワードをGoogleやSNSで検索すると

SIer  や WEB

などといったワードが出てくることありませんか?

どちらもIT業界なのですが、明確にその違いはよく分かんない時ありますよね。。

私、SIerとWEBどちらも経験していますので、今回はその違いについて説明したいと思います。!!

違いをざっくり言うと。。

作っているサービスが違う!

SIerは、会社内部の人たちが使う勤怠管理システムや在庫管理ステムなど、会社業務に欠かせないシステムを開発しています。

一方WEBは、「ぐるなび」や「ホットペッパー」など、インターネット上で一般消費者が利用するWEBサービスを開発しています。

厳密にはSIerもWEBサービスをやったり、WEBも社内システムを作ったりしますが、メインどころはこんな感じです。

作ってるものが違うけど、働き方ってどう変わるのかな?

にゃんこもち

SIer業界について

どんなものを作る?

先述した通り会社業務に欠かせないシステムを開発します。

顧客層は以下のようになります。

  • 会社全般
  • 銀行やクレジットカード会社などの金融業界
  • 電力、鉄道などのインフラ
  • 医療業界
  • 行政機関

一般的な会社の業務システムの他に、銀行だと預金や融資のシステム、医療機関だと薬剤の管理システムなど、それぞれの業界の業務の効率化を目的としたシステムを作ります。

よって、その業界の業務知識を得ることも必須スキルの一つになります。

どんなビジネスモデル?

SIerの会社は顧客と直接やり取りをして、システム開発を請け負います。

(厳密には顧客のシステム部門の会社とのやり取りになることが多いです。)

この開発依頼を請け負った会社のことを「元請け」と呼びます。

SIerの顧客は大企業や銀行など大きな組織になることが多いので、そのシステムの開発範囲もかなり大きくなります。

そのため、元請けのみの人数でシステム開発をすることは難しくなるので、他のシステム開発会社からエンジニアを集めて開発に取り組みます。

また、そのシステム会社もまた他の会社からエンジニアを集めて、、といった風に大勢でシステム開発に臨むようになります

このシステム会社のことを「下請け」といい、「1次請け」「2次請け」と言ったりします。

元請け会社は顧客へシステムを納品することで売り上げをあげる「請負契約」で利益を得ています。

また、下請け会社は、元請け会社から、1ヶ月何万円と言う契約でエンジニアを派遣し売り上げをあげる「準委任契約(SES)」で利益を得ています。

どんな技術を使う?

主にJavaC#など、プログラミングの記述のルールがしっかりしている言語が使われています。

また、昔から使われている信頼のある技術を使うことが多いです。

業務システムは失敗すると会社の経営や社会に対する影響が大きいため、セキュリティなどリスクに対してかなり厳しく開発を行なっています。

どんな働き方?

以上の特徴から、SIerは以下のような働き方をしています。

  • 多くの人数で開発をしているため、業務は分業化されている。
  • システムの社会的責任が重く、品質に対してかなり厳しい。

そのため、決められた仕事をきっちりこなす正確さが要求される業務がメインになります。

また大人数をまとめてタスクを達成するマネジメントのスキルも必要になります。

SIerは社会的責任の高い仕事ができそうだね。

にゃんころもち

WEB業界について

どんなものを作る?

先述した通り一般消費者向けのWEBサービスを開発します。

「ぐるなび」や「ホットペッパー」など、開発したWEBサービスを通してから利益を得ます。

どんなビジネスモデル?

WEB系企業が利益を得る方法は大きく分けて以下の3つになります。

  1. 自社開発サービスを運用
  2. 受託開発
  3. SES

「1」については自分たちで作ったWEBサービスを開発して運用し、その利益を得るやり方です。先ほど例に挙げた「ぐるなび」や「ホットペッパー」なども自社開発サービスの会社になります。

「2」については顧客に変わってWEBサービスを開発し、それを納品することで利益を得ます。規模は小さいですがSIerの元請け企業と同じ「請負契約」で実施しています。

「3」については他社の開発プロジェクトに自社のエンジニアを派遣させて1ヶ月単位の契約で利益を得ます。派遣先は、自社サービス開発だったり、受託開発だったりと様々です。

WEB業界は始まってまだ歴史が浅いため、少人数で開発しているベンチャー企業が多いです。

どんな技術を使う?

WEBに特化したプログラミング言語である、PHPRubyGoなどを使用しています。

また、SIerと比較して、一般消費者が使用するWEBサービスがメインですので、サービスの見た目や操作性、速度にはかなり気を使っているのが特徴です。

操作性をより速度の高い物にするため、画面に動きをつける処理を記述する言語であるJavaScriptのフレームワークであるReactVue.jsなど最先端の技術を扱う場合もあります。

さらに消費者向けのビジネスの変化が激しいので、その分WEBサービスの開発にも速度が求められます。

よって、開発するツールなども最新のより効率の良い物を使用する傾向があります。

WEB業界のエンジニアはビジネスの激しい変化についていくために、常に最新の技術をキャッチアップしていく必要があります。

どんな働き方?

以上の特徴から、WEBは以下のような働き方をしています。

  • 少人数で開発しているため、分業化されていない。
  • ビジネスの変化の激しさから、業務スピードが求められる。

開発速度をあげるためチームの開発の手法を効率化していくなど、日々改善が求められます。

また、開発時の無駄を省くために必要のないものは切ったりと判断のスピードも求められます。

その反面、勤務体系などフレキシブルに対応できる働き方ができる場合も多く、実力があれば短い時間で高い単価を得られるなど、個人の能力が利益に反映されやすい業界であるとも言えます。

WEBは実力がモロに個人の利益に反映される感じだね。。!

にゃんころもち

まとめ

以下にSIerとWEBの特徴をまとめました。

SIer WEB
作るもの 業務システム WEBサービス
ビジネスモデル ・元請け:請負契約

・下請け:SES

・自社サービスの運営

・受託開発

・SES

技術 古く信頼のある技術 最先端の技術
働き方 正確性を重視 スピード重視

SIerとWEBでは働き方や求めてる能力にも大きな違いがあります。

エンジニアを目指されている方、興味を持っている方は上記を踏まえて、方向性を考えていただけると幸いです。

このブログをきっかけに、色々調べてもらえると嬉しいです!

にゃんころもち

4 COMMENTS

にゃんこ®︎もっち

ありがとうございます!

わかりやすい記事をもっと書けるように頑張りますね!

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にゃんこ®︎もっち

ありがとうございます!

文才と言えるほどでもないですが、今後も精進していきます!

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